Concours Kiri
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キリコンクール
金賞〜生菓子部門

伏見雅一さん(ホテル グランパシフィック メリディアン/東京都・港区)

伏見雅一さん 実技審査での作業場所決めのくじ引きでは、運も味方してくれましたね。自分にとってはベストに近い状態で、ホントに落ち着いて臨めました。

キリコンクールにご参加いただいたのは初めてだそうですね?
ええ、コンクールのことは知ってはいたんですが、参加については今回が初めてでした。こうして金賞までいただいてホント驚いていますよ。実は前々から応募しようと準備していたのではないんです。応募締め切りのギリギリ近くまで、出すかどうかすごく迷っていたのですが、もう少しで締め切りというタイミングでぱっとアイデアが浮かんだので、時間的には1日程度でレシピを固めて応募しました。ですから、書類選考通過の連絡が来たとき、「えっ?」って感じで、応募したのも忘れていたくらいですよ(笑)。

書類審査通過がわかってからは、コンクールに向けて特別な取り組みはされたんですか?
そうですね、一番自分で気を配って準備をしたと言えば、作業環境についてでしょうか?会場が東京製菓学校でしたが、実は過去2回ほど、別のコンクールで実技審査をその会場で行った事があるんです。その2回とも残念ながら、あまりいい成績は残せませんでしたが、今回はある意味「リベンジ」と言うか「三度目の正直」と言うか、それらの経験、つまり会場を知っているという経験が大いに参考になりましたね。やはり実技を伴うコンクールになりますと、レシピだけではない、実際の作業の部分が大きいですから。会場はものすごく大事ですからね、過去の記憶をよくよく思い起こして、器具の配置などかなり緻密に考えて練習しました。前日の搬入の際、場所決めのくじ引きがあったのですが、運も見方になってくれました。窯にも洗い場にも近い、自分にとってはベストなポジションが当たって、ベストな状況で臨むことができたと思います。

では思ったとおりの作品ができたんですね?
まずまず…ですね。過去のコンクールの中では一番落ち着いてやれました。でも、まさか選ばれるとは思っていなかったですから、自分の作品名や名前が表彰式で呼ばれたときは本当に驚きましたし、同時にすごく嬉しかったです。今回の作品のポイントは、中で使っている有機栽培のトマトなんですよ。以前に仕事でこれをコンポートにしたことがあって、すごくいいものだなと気に入っていました。この仕事での経験があったからこそ、すぐにレシピも思いつけたと思いますしね。それと何より実は、すごくチーズとかクリームとか個人的に好きなので、「キリ」でうまくいったのかもしれないですね。なんと言っても自分でパスタを食べるときは、必ずクリームソース系を頼むくらいの無類の“チーズ&クリーム好き”ですからね(笑)。

伏見さんのパティシエとしての経歴を教えてください。
伏見雅一さん料理やお菓子を作るというより、実は「見る」のが好きだったんですよ。例えば料理人のドキュメンタリー番組なんかあればよく見ていました。どうもそれを見て影響されたみたいでね(笑)、こっち方面に進もうと…。でも結局は何となくお菓子の方に進みましたけれど。1年間製菓学校に通い、就職先はホテルと決めていたので、パシフィックグループに入ったわけです。まず初めは、品川のホテルパシフィック東京に配属になりました。うちのホテルでは、新卒採用の新人にはホテルのさまざまなセクションを経験させるという方針があって、何と入社してすぐの配属が「社員食堂!」だったんです。正直言って驚きましたが、今考えてみると何事も経験かな…、と思えますよ。その後もすぐには製菓部門には行けず、サービスもやりましたし、あと洗い場も経験しました。2年目以降、ようやく今の業務の担当となって、さらに4年目からは、その時に新しくオープンした、現在の職場であるグランパシフィック・メリディアンのベーカーペストリー課に転勤となりました。オープニングからのスタッフとなったので、多くのメンバーがばらばらのところから集まってきましたし、当初は意思疎通というかコミュニケーションも大変でしたね。かなり厳しい現場でした。いい経験でしたけれど、今考えるとこの道に入って一番大変な時期だった気がしますね。

ご自身の仕事の面白みはどこにあると思われますか?
ホテルの仕事というのは多面性があって、本当に広く色々なことができるので楽しいですよ。今の仕事で言えば、ショップで販売したりあるいはカフェで召し上がっていただくようなケーキ類から、宴会のデザート、結婚式のウェディングケーキ、レストランのアシェットまでと幅広く担当しています。また、フェア等で他の地域に出張するようなこともありますね。ホテルでペストリーを担当するというのは、色々なものを色々なシーンのために作ることができるので、たくさんの方々に召し上がっていただけます。なかなか中にいるとお客様の顔が見えませんけれど、たまにサービスの担当などから、自分で手がけたデザートを召し上がったお客様がとても喜んでいたという話を聞くと、本当に嬉しいものですね。今後は自分自身のスキルアップもそうですが、この仕事の面白さを伝えながら、後輩を育てていきたいですね。

生菓子部門金賞作品

■伏見さんの入賞作品は、9月中にホテル内のカフェでお召し上がりいただけます。

ロビーカフェ「ル・ブーケ」(ホテル グランパシフィック メリディアン2F)
営業時間:7:00〜22:00(金・土・休前日 〜23:00)
TEL:03-5500-6604(カフェ直通)

「Fantaisie kiri」
コーヒーとセットで1,510円、皿盛りのデザートのみ930円(税・サービス料込み)。
ホテル グランパシフィック メリディアン
東京都港区台場2-6-1
URL:http://www.meridien-grandpacific.com